複雑な鍵ってどんなもの?

前回では、ディスクシリンダー・ピンシリンダーの危険性をお伝えしました。複雑な形状が防犯性の高さと言える、と申しましたが一体どんな鍵が防犯性の高い鍵なのかという疑問がわきます。今回は、主な国内の住宅シリンダーについて防犯性と合わせてご紹介いたします。

美和ロック U9・URシリンダー
前回ご紹介したディスクシリンダーの新型で、ピッキング対策が施されています。鍵穴は横向きであることが、見分けるポイント。鍵違い数も多く、アパート・集合住宅でも多く導入されています。防犯性については、ピッキングに対しては対策されていますが、破壊には基本的に弱いものです。裏表があるものがU9シリンダー、リバーシブルタイプのものがURシリンダーとなります。

ALPHA FBロック
グッドデザイン賞も受賞したFBロックは、鍵持ち手にALPHAのロゴと黒いヘッド部分が特徴。独自のフローティングボールを鍵の先端に埋めこみ、ピッキングを困難にしており、国内の防犯認定制度CP-Cに認定されています。鍵表面はボコボコとした凹凸があります。ただし、ボール部分が抜け落ちると鍵が開かなくなるため、メンテナンスには気を付けたい。

美和ロック PRシリンダー
独自の2WAYロータリーシリンダー構造で、ピッキングは困難。ドリル攻撃に高い耐性がある3種類のグレードがあり、もっとも高いレベルではCP-Cに認定されています。

カバスターネオ
縦横ピンが多い中、縦横斜めの複雑なピン配列を採用する大変防犯性が高いディンプルキー。合鍵は町の鍵屋では受付不可、本人がメーカーに発注します。鍵の破壊にも10分以上耐えます。鍵穴が複雑なため、定期的に専用潤滑スプレーでメンテナンスすることをオススメします。

GOAL V-18
米国のUL防犯規格に国内で初めて認定されたディンプルキー。ピッキングや破壊にも強く、国内のCP-Cにも認定されています。